2010年10月22日金曜日

耳かき殺人は愛情ではなく性愛?

林被告「江尻さんに恋愛感情なかった」
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20101021-00000035-nnn-soci

「江尻さんと交際や結婚をしたかったのか」と
聞かれた林被告は
「歳が離れ、そういう対象として見ていませんでした」
と小さな声で答えた。

ならどうして、江尻さんに付きまとった揚句に殺害したのか?

自分より20歳ほど若い女性である江尻さんに
恋愛感情がなかったというより、最初は
「高嶺の花」だと諦めてたんじゃないだろうか?

しかし林被告が店から「出入り禁止」に
されたということは、働く側や店側からしたら
よほど「困ったお客さん」だったんだろう(-_-;)

だって出入り禁止にされる原因は
「ちゃんと料金を払わない」か
「いくら客でも素行が悪すぎ」
じゃないかと思うが、林被告は
金払いが悪かったわけじゃなさそうだもんね(-.-)

江尻さんは林被告に対して
営業メールをし、店に呼んで仕事をしていたが、
「いくらお客さんでも、もう仕事で会うのも無理」だと
思うほど何らかの林被告の素行がイロイロあって
引いてしまい、林被告はその理由が分からず
ストーカーになった「ストーカー殺人事件」だと感じる。

愛情があれば相手を労わるものだと思うが‥。

付きまとえば、相手が怖がって
ますます自分から気持ちが離れて行くのに‥。

ストーカーの愛は愛情ではなく、相手と
心を通わせるより先に口説いてモノにしたい性愛だ。

林被告は彼女(恋人)が出来るまで
江尻さんをキープしておきたかったのかとも思える。

松本清張の小説『記念に』に、こんな一節がある。

「良二は若い娘と恋愛をする以外にはないと思った。

彼は、いつかは来るかもしれない新しい恋愛の時まで、
滝子との関係を続けようと思った。
滝子との関係を完全に断ってしまうのは寂しかった。

要するに、良二には滝子とのあいだを清算して
次の恋愛なり結婚なりに備えて清潔な生活を
するという決断がつかなかった。
彼の優柔不断の底にひそむ利己主義がそこに在った。

気の弱い人間の狡猾であった。」

狡猾とは、ずるく悪賢いことだ。

松本清張のこういう心理描写は
非常に上手くて興味深い。

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